2011.8.10
セシウム汚染牛がどのくらい食べると危険なのがよくわかりませんでしたが、先日放射線科の名誉教授の講演を聴きましたら、福島の最初に発覚した汚染牛を1kg食べると0.066mシーベルトの被爆になりますので、3kg食べて約0.2mシーベルトの被爆になるとの話で、ほぼニューヨーク往復に匹敵する被爆量だとのお話でした。こんなに食べる事は無いので、通常、食べる範囲ではあまり気にする必要が無いとの事でした。
小さな子供を連れて海外旅行に行く方が問題ですね。前に家の子供が2歳の頃函館に帰省するときに飛行機で戻ろうとしたら、耳鼻科の専門医の同級生が、子供はある程度の高い確率で難聴になるとの海外の論文があり、絶対子供が小さいうちは飛行機に乗せないと言われ、青函トンネル経由で列車で帰った事があります。
セシウム被爆はブラジルで250人も一度に被爆した例がありますが、これ何ぞはセシウムそのものをもって帰ったり、体に塗ったりして、被爆もかなり凄かった様ですが、排泄剤を使って、4名死亡で残りは大丈夫と言った状態になったと。
考えてみればセシウムは筋肉にたまりますが、筋肉量が多いのが手足ですし、全身に広がれば薄まります。また、血流も豊富なので、排泄も早いと推察できます。
むしろヨウ素が怖い様です。一旦甲状腺に取り込まれるおよそ180日間そこにとどまり、放射能を出し続けます。がん化しやすい小さな組織にとどまり、ずっと放射能で刺激し続けるのですから、問題が大きくなります。チェルノブイリでも問題になったのはこれです。