2011.5.21
また、忙しさにかまけて、日記の更新が遅れました。
患者さんで、タバコをすっているという事を根拠にバイアスピリンという抗凝固剤を処方されている方がいました。この薬は血液をさらさらにすると説明されて飲んでいたようです。問題は、処方で出すときは病名が必ず必要なので、なった事も無い虚血性脳疾患(脳梗塞や一過性脳虚血発作)、心筋梗塞、狭心症くらいしか適応が無いので、どれかの病気にさせられている事です。しかも、転んだり、けがした場合に出血が止まらなくなる危険性を抱えます。特に頭を打った場合、脳出血を起こして、それが止まらなければ命の危険があることです。バイアスピリンとバファリン81を処方されて、上記の疾患に実に覚えの無い方は、セカンドオピニオンを受けるべきです。予防だけでは保険は通りません。